愛する夫の浮気…うちに限ってはあるはずない!浮気なんてワイドショーや遠い知り合いの話でしょ。
交際する時も、結婚する時も、夫のほうから熱心なアプローチがあったわけだし。私一筋の夫が浮気するなんてありえない。
本気でそう思っていました。今思えばただの勘違い女でした。
結婚2年目のある日、グレー疑惑だった夫の浮気が100%黒と分かる瞬間が訪れたのです。手がブルブル震え、発狂したい気持ちになりました。
そんな気持ちを抑えつつ、私は親友と夫婦問題の専門家に相談することに。2人に伝えた夫の状態は簡単に言うと次のとおりです。
- 連絡もなく家に帰って来なくなった(帰ってきても遅い)
- 毎日暴言の嵐
- 生活費を入れなくなる
- 「お前の性格にはうんざりだ、離婚しろ」と壁を叩いて脅される
すると…親友にも専門家にも「離婚するのがベスト」と言われてしまいました。
それでも私は 夫とやり直したい!と強く思ったのです。
専門家にも離婚をすすめられる状況なのだから、覚悟を決めて夫を取り戻そう。毎日のように壁を叩かれて「離婚しろ!」と脅されようが負けない!そう思いました。
あ、こう書くと【DV夫 vs 耐える妻】みたいですが、本気の浮気をしている最中は妻に対して暴言を吐く夫は多いようです。
浮気が終われば暴言はなくなります。それでも続く場合は本当にDVなので、また別の問題になりますが。
毎日壁を叩かれるのは正直きつかったですが、「脅しには毅然(きぜん)とした態度が大事」と聞いたことがあったので、
「離婚なんて簡単にできないわ。その話はまた今度にしてちょうだい」とはぐらかしてました。
今は夫婦関係も修復し、新婚時とまではいきませんがラブラブさも取り戻しています。暴言もなく、ちゃんと家にも帰ってきますし、生活費も入れてくれます(笑)
とは言え、ここまで来るには紆余曲折がありました。そこで気づいたことは、夫の浮気から夫婦関係を修復するにはコツがあるということ。
今この記事を読んでくださっている方の中にも、現在進行形で旦那さんの浮気に苦しんでいる方もいらっしゃると思います。
そんな方に私の経験が少しでも解決のヒントになれば嬉しいなと思って、「夫の本気の浮気から夫婦関係を修復できた方法」をご紹介したいと思います。
目 次
浮気には【本気の浮気】と【遊びの浮気】がある
浮気と言ってもさまざまなケースがありますが、大まかに分けると【遊びの浮気】と【本気の浮気】の2種類あります。
遊びの浮気とは
・妻と別れる気はない
・浮気相手が面倒になったら即別れるつもり
・妻とも体の関係を持つ
本気の浮気とは
・妻とは別れる覚悟がある
・妻への態度は冷酷になる
・妻と体の関係を持ちたがらない
【遊びの浮気】の場合は妻の方が大事なので、いざとなれば浮気相手と別れて妻のもとにホイホイ戻ってきます。
しかし【本気の浮気】は「妻< 浮気相手」なので、一歩間違えると簡単に妻を捨て浮気相手のところに行ってしまいます。
私の夫の場合は【本気の浮気】でした。
夫に問い詰めたり感情的になってはいけない
夫が本気の浮気をしている場合、こちらが感情的になって問い詰めるのは逆効果になってしまいます。
本気の浮気は問い詰めても辞めない
夫の浮気が黒だと確信した時、「浮気のこと知っているのよ!!許さない!」と夫に問い詰めたい気持ちに駆られました。
だって、結婚しているのに浮気をするなんて不誠実すぎる!今すぐこの気持ちを伝えて問い詰めたい!
そう思いました。
でもある先輩に言われた「感情的になったらアウト!」という言葉がふと頭をよぎったのです。
私は感情的になりやすいタイプで、先輩に「感情的になると、うまくいくものもダメになる。しかも、あなたは悪くないのに悪者になるのよ」と言われたことがあったのです。
浮気する夫のほうが悪いのに、修復もうまくいかない上に私が悪者にされるなんて、そんなの絶対にありえない!
そう思った私は怒りをぐっとこらえて、感情的にならずに頭を使いながらこの勝負に勝とうと決めたのでした。
本気の浮気は問い詰めても辞めません。というか辞められません。問い詰めるだけムダなわけです。
なので私は泳がせました。冷静に作戦を練ったからこそ、修復できたと言っても過言ではないと思っています。
悲しいですが、本気の浮気の場合、
妻 > 浮気相手
なのです。
今は浮気相手のほうが大事ですし、相手も自分(夫)のことを好きでいてくれているので、妻は居なくなってもOK、むしろ居ないほうが嬉しいのです。
そんなときに問い詰められたら…さらに妻のことがうっとうしくなり、浮気相手が大事になります。
すると、こうなちゃいます↓
妻 > 浮気相手
浮気を問い詰めると夫は警戒する
そして問い詰めるということは、こちらが浮気を把握していると夫に知らせる行為でもあります。
そうなると夫は警戒します。携帯の厳重ロックはもちろん、更にウソをついてきます。
例えば「浮気相手とは別れた」と言いながら、実際には続いていたりとか。
離婚するかもしれないけれど、そうではない結果を1%でも望むのであれば、ここは問い詰めずにぐっと我慢です。後で自分が幸せになる為に。
夫を浮気相手から取り戻す方法
夫を浮気相手から取り戻すために私がした方法を紹介します。
夫に罪悪感を抱かせるだけではダメ
夫が本気の浮気をしている場合、悲しいけれどその時期は妻ではなく、浮気相手の方に気持ちが移ってしまっています。
でも大丈夫!少しだけ妻の存在を忘れてしまっているだけです。
私の夫も当時は浮気相手に夢中だったし、私をもう一度好きになるなんて無理と言ってました。ですが…今では離婚する気はないし一緒に居たいと言ってくれています。
浮気が発覚した当時は「夫の気持ちを取り戻すにはどうしたらいいんだろう」と、ずいぶん悩みました。
そこで思い付いたのは「浮気したことに罪悪感を抱かせる」ということです。
しかし人間は罪悪感のみを抱かせる者からは離れようとします。つまり、罪悪感を抱かせるだけでは妻は夫にとって単なる邪魔者になってしまうのです。
それなら「罪悪感を抱かせる」にプラスして「妻を傷つけたくないと思わせる」ように仕向ければ良いんだと思いました。
本気の浮気をしている夫は、妻のことは傷つけてもいいと思っていることが多いです。だからこそ浮気を始められたのです。
ということは「妻を傷つけたくない」という心理状況に持って行くことで、浮気を辞めさせることができるかもしれません。
結論から言うと、この作戦は大成功でした。最終的には泣いて土下座して謝ってきて、浮気相手と別れさせることができました。
妻を傷つけたくないと思わせる方法
夫を責めずに優しく接する
夫を責めない!ここ大事なポイントです。浮気を隠している相手(妻)に責められるのではなく優しくされると、浮気していることを申し訳なく思う気持ちが芽生えます。
注)急に優しくしすぎると怪しいので加減も必要です
夫にゆるいカマをかける
例えば「知り合いの旦那さん、帰ってこないと思ったら浮気してたんだって。あなたはそれは絶対ないもんね」と軽くカマをかけます。
「ん?妻は浮気に気づいている?まさか、そんなことないだろ。でも…もしかして気づいているのか?」と不安にさせ、罪悪感を抱かせます。
夫の体を心配しているように振る舞う
例えば「何で早く帰ってこないのよ!」と問い詰めそうになるところを「最近忙しいのね。あなたの体が心配」と優しく言ってみます。
そうすることで「こいつは俺のことを疑わないんだな。申し訳ないな。しかも俺の体を心配してくれている。そんな人のことを傷つけていいのかな?」と思わせることができます。
夫と浮気相手の状況を見極める
夫と浮気相手が、今どのような状況にあるのかを見極めることは重要です。
例えば2人がラブラブな時に引き離そうとしても、ロミオとジュリエット状態で、逆に燃え上がってしまいます。
2人の間に喧嘩が絶えなくなった時がチャンス! 浮気相手と離しやすくなります。更にこのタイミングで妻も去ろうとすると、夫が追いかけてくることもあります。
私は夫を取り戻すために次のようなシナリオを立てていました。
- 2人を喧嘩させる
- 浮気相手に「早く奥さんと別れて!」と言わせる
- 夫が浮気相手を面倒くさいと思わせる
- 夫が浮気相手と別れたいと思い始めた頃にトドメを刺す
この①~④のシナリオ通り実行するには、夫と浮気相手の今の状況がどのようなものなのかを見極めることが大事です。難しいようですが、意外とシンプルです。
例えば、夫が「早く離婚して!!」と言ってくる場合は、浮気相手に「早く奥さんと別れて!!」と詰め寄られている状況だと推測できます。
この「夫と不倫相手の状況」の判断については、細かく書くとすごい量になるので、別の機会に紹介しますね。
どういう結果になっても大丈夫!と自分を信じる
夫の浮気中は、不安や心配、怒りや悲しみで、ついマイナスなことを考えてしまいがちです。ですが「どう転んでも大丈夫!」と自分を信じることができると、物事の見え方が変わってきます。
修復する方法を紹介している私が言うのもなんですが…「修復」でも「離婚」でも、どちらの結果になっても幸せになれるのです。
修復できてまた夫に愛されることができれば、もちろん幸せですよね。
だけど、たとえ離婚になったとしても、そこから新しい恋人や再婚相手に出会う人も多くいます。離婚がなければそんな未来もないはず。
つまり「修復 or 離婚」どちらの結果になっても大丈夫なのです。
このように自分の心を強く持つと、自ずと自分にとってベストな方法をつかめるものです。
私はがんばった結果、離婚になってしまったらそれも運命、後悔だけはないようにしようと思っていました。
おわりに:夫の本気の浮気から夫婦関係を修復するために
夫の本気の浮気から夫婦関係を修復するのは、生半可な気持ちではできません。
でも変な言い方かもしれませんが、楽しみながらやることも大切だなって思いました。
私も最初こそ苦しみましたが、途中からは楽しんでました。「愛する夫の失敗は私の失敗でもある。きっと夫も苦しいはず。だから私が助けてあげよう」と思いながら。
修復する方法を紹介しておきながら、修復が全てだとも思っていません。自分が後悔しない道を探すことが一番大事だと思います。
自分を大切にしながらベストな道が見つかることを願っています。
この記事を書いた人
しま
夫の不倫を乗り越えた1児の母です。お菓子作りとカラオケが趣味、親子で楽しんでいます。嫌なことがあるとたくさん寝て起きるとスッキリ。「どうにでもなるさ」が合言葉!