産後クライシス…聞いたことはありましたが「我が家は大丈夫!」と妊娠中の私は自信を持っていました。
なぜなら夫は配慮と気遣いの塊で、家事も完璧。
妊娠中はむしろ夫への愛が増したくらいで「産んだら子供がそっちのけにならないかな…?」と心配するほどだったんです。
ですが、産んでみたら事態は豹変。
我が家にも産後クライシスは訪れました…
私がどうやって産後クライシスを乗り越えたのか、紹介したいと思います。
目 次
産後クライシスに至った経緯と具体的な状況
産後クライシスは、長男の産後6か月ごろから始まりました。
出産してすぐは、産後クライシスへの意識も高かったので、そこまで危機ではなかったんです。
しかもスーパー家事と気遣いが出来る夫は、ハイパーイクメンへと変貌。
いそいそとオムツ替えや抱っこをしてくれていたので、むしろ「ありがとう夫…!」という思いで育児をしていました。
ただ育児に慣れてきた産後6か月ごろから、夫が夜の営みや夫婦のふれあいを求めている感じを受けたんです。
それまでは それどころじゃなかったので遠慮してくれてたんだと思います。夫は私の気持ちや体調を尊重してくれていました。
妊娠中も含めると丸1年ほどご無沙汰…男性として「ふれあい」を求めてくるのは当然のことですよね。
頭ではしょうがない、夜の営みいよいよ来たか!という感じではあったんですが、本能は「絶対無理っ!!!!!!!」という感じでした…
そういう気配を感じただけでダメでした。
夫が、父親として長男に接するときはすごく穏やかで幸せな気持ちで見ていられるんですが、少しでも私を「女」として見られるとゾワーッとしてしまいました。
その当時、もちろん性欲はありませんし、性的な感じで触れられたくない、触られると嫌悪感があるという状態だったのです。
夫には「申し訳ない」という気持ちと「どうにもダメ」という気持ちとで闘っていました。
しかもこの状態は、長男の断乳が終わる2歳ごろまで続きました。
今思い出しても本当、夫には申し訳ない気持ちでいっぱいです…
産後クライシスの原因:私の場合
私が産後クライシスに至った原因を考えてみました。
産後の慢性的な寝不足と疲れ
一番大きいのは、やはり慢性的な寝不足と疲れです。
長男は眠りが浅く敏感な子で、いわゆる「背中スイッチ」ががっつり搭載されているタイプでした。
そのため、昼寝はずっと抱っこしたまま。
夜は添い乳で横になってはいましたが、それだと眠りが浅いのか頻繁に起きてしまい、2時間以上通して寝てくれません。
当然、私の肩、腰、首、背中はバッキバキ。
当時の写真を見ると目が死んでます…
さらに生後6か月ごろからは夜泣きも始まり、おっぱいでも寝ない、何をしても泣き止まないというのが毎晩1時間続きました。
そんな感じで毎日ヘトヘト。正直時間があれば「夫婦のふれあいよりも とにかく寝たい!」というのが大きかったと思います。
栄養不足:タンパク質不足
完全母乳で、しかも添い乳での寝かしつけのため、生後6か月でも新生児ばりに母乳を飲ませていました。
当然おなかは空きますが、とにかく長男が抱っこ抱っこだったので、自分への食事はかなり適当になっていました…
今思うと炭水化物にかなり偏っていたと思います。タンパク質が足りていませんでした。
普通、産後クライシスと栄養は結び付かないと思いますが、次男を妊娠したときは栄養摂取をタンパク質中心に切り替えたところ、体調もよくなりなぜか性欲も落ちませんでした。
なので、女性ホルモンを作るためにタンパク質が必要だったのではないかなと思います。
授乳による女性ホルモンの変化
長男は2歳2か月で断乳したのですが、断乳したら生理も戻り、性欲もみるみる復活しました。
産後クライシスのときは、授乳していたため、女性ホルモンが元に戻ってなかったのだと思います。
私の場合、
- 産後の慢性的な疲れと寝不足
- 栄養不足(タンパク質不足)
- 授乳によるホルモンバランスの変化
この3つが産後クライシスになった要因でした。
つまるところ、すべて私の都合で夫は何一つ悪くありません。でもダメなものはダメ。
では、どうやって私が産後クライシスを乗り越えたのかを紹介します。
産後クライシスを乗り越えた方法
産後クライシスの最中は、以下のような方法で夫の心が離れていかないように工夫しました。
夫に感謝の言葉を伝えた
産後クライシスの原因はすべて私の問題。
夫はできる限りのサポートをしてくれているのはわかっていました。それを「父親なんだから当たり前!」と思わないように、感謝の言葉は忘れないよう伝えていました。
時には改めて「夫くん、いつもありがとう。本当に助かっています」と言うようにもしてました。
手紙でコミュニケーションをとった
感謝の気持ちはもちろん言葉でも伝えていましたが、改まって言うと感極まって抱きしめられたり、キスされたりすることもありました。
産後クライシス真っただ中の私にはそれがどうにも厳しく(本当にごめん)、そうならないように手紙をよく活用していたのです。
手紙は言葉以上に嬉しいものがあるみたいで一石二鳥でした。
また現状を説明するときにも、手紙のほうが冷静に伝えられて良かったです。
メモなんかでちょこっとずつ書いていたのですが、今でもそれをとっておいてくれているみたいです。
夫がいない生活を想像した
地味に効いたのが「夫がいないとどれだけ大変か」を想像することでした。
もし夫と離婚してしまったら収入もなくなるし、実家に帰って両親にも迷惑をかけてしまう…
ここまでパーフェクトな人にはもう二度と出会えないだろうし、子連れじゃ再婚も難しい…
夫を手放すわけにはいかない!産後クライシスで嫌われちゃいけない!
こんな感じで「夫を大事にしよう!」という危機感が生まれ、かけがえのない存在であることを意識できたのはかなり意味がありました。
今の状態をやんわり伝えた
俺なぜか避けられてる?と思うと疑心暗鬼になっちゃいそうなので、オブラートに包んで今の状態を説明しました。
「夫くんのことは大好きだし、感謝しているけど、女性ホルモンと寝不足のせいであんまり性欲とかが起きないみたい…」と、やんわり伝えたのです。
さらに「きっとそのうち治ると思うから待っててね」と、けんか腰にならないよう、相手を尊重しながら話したら納得してくれました。
産後クライシスが完全になくなったのは断乳後
こうした工夫をした結果、少なくとも夫の気持ちが完全に離れるのは防げたのではないかなと思います。
寝不足、栄養不足、ホルモンバランスの変化は長男の断乳まで続き、断乳をした2歳2か月くらいにようやく元に戻りました。
私の場合は、授乳と授乳に伴う疲れ、寝不足が一番の原因だったようです。
その後は第二子も欲しいね、ということで夜の営みも復活し、半年ほどして次男を授かりました。
現在は次男0歳の育児中ですが、長男の時の経験を活かし、前回ほどひどい産後クライシスにはなっていません。
夫とも無事仲良くできています。
この記事を書いた人
みしまず
4歳と0歳の息子を育てている兼業主婦。夫とは社会人になってから出会い、出会って2年で結婚。産後クライシスもありましたが、今では仲良くやっています。
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